プライバシーの力で、自分を変えよう
現代人は、1週間のうちにスマホとテレビに30時間を費やします。 一方で、たいていのスキルは20時間でその基礎が身につくとも言われています。
本サービスでは、デジタル生活矯正のオンラインコーチがあなたのデジタル活動を把握することで、1人では打ち勝てなかったあなたの誘惑をコントロールします。
「ローソルト・インターネット・ムーブメント」は、デジタル生活を矯正するためのオンラインコーチを提供して、頭のダイエットを行うためのサービスです。 「頭のダイエット」のためのプログラムと言うと、とりあえず平積みにされている皮相浅薄なハウツー本か、いたずらに挑発的な言語で一時的な満足を与えて煙に巻く自己啓発セミナーの類を想像するかもしれません。
当社は、そのような曖昧で精神的な方法論をまず否定して、実効的なアプローチによって「スマホの使いすぎ」をはじめとするデジタル依存を対策するために創業されました。

素朴に表現すれば、食べ物が体をつくるのと同じように、情報が頭をつくります。それならば食べ物に気を配るのと同じように、頭に入れる情報についても気にかけるのは自然なことです。この点を踏まえて日々の生活を振り返ってみると、私達は身の回りのデジタル機器から無防備に情報を受け取っていることに気が付きます。タップした先にある情報がなんであれ、私達はそれを見ます。通知がくると否が応でも注意を奪われます。「次の動画」が自動で始まると、なんとなくそのまま見続けるかもしれません。
しかし情報というものは当然、天然に存在するものではなくてすべて誰かが意図を持って発信しているものです。そうであれば、デジタル情報を取捨選択せずに受け取っている現状は、吟味せずに他人の意見に言いなりになっているのと同じことだと言えます。

当社は、経営理念を「アルゴリズムと闘え」と謳うとおり、アルゴリズムを弄して利用者を操作するテクノロジー企業の有り方を問題視しています。そして本プログラムは、身の回りのデジタル環境に漠然とした不全感を感じている方々に向けたサービスです。
生身の第三者が伴走
本プログラムの特徴に、生身の人間の介在が挙げられます。これまでにも自分なりに工夫したものの、独りの努力だけでは生活習慣を変えられずに挫折した経験があるかもしれません。そこでLIMプログラムでは、利用者のデジタル生活を常に把握する第3者、オンラインコーチがあなたと伴走します。これによって、アプリを1つインストールして変わらなかったあなたの生活習慣にも、変化を生み出すことが期待できます。

デジタルデトックスの本質は、生活時間の比率を変化させることです。
パソコンやスマートフォンを使いすぎて、本来やるべきことがおろそかになっている現状に対して、テクノロジーの力で「やるべきこと」に使う時間を増やす一方で、「やるべきでないこと」に使う時間を減らします。

独自のツール
JAILERの画面
先延ばしを克服する自分監視アプリ
ジェイラーは、自己管理のために監視を依頼するアプリです。 あらかじめ監視を予約しておき、時間になればスマホ越しに監視員が実際に作業を監視します。 これにより、眼の前に人がいるのと同じだけの緊張感をもって作業に取り組むことができます。
このソリューションの肝は、「人間が監視する」ことです。逆説的に思われるかもしれませんが、テクノロジーの力を利用することで効率的に人間による監視を行う仕組みを構築しました。当社が行ってきた試行錯誤から分かったことは、人間の行動を変えるもっとも強い力は人間同士が生み出す社会的な緊張感です。テクノロジーを使うことでそうした社会的な緊張感を、空間を超えて効率的に生み出すことができるようになりました。
Middlemanの画面
ネット依存を対策するフィルターストア
ミドルマンは、インターネットを好きなように改造するためのフィルターを提供するサービスです。
面白すぎて気になってしまう情報を取り去ることによってネット依存を対策することができます。
本来はクラッキング手法として用いられる中間者攻撃のメカニズムを利用して、通常は覗くことができない暗号化通信をフィルターによってお客様の希望するように改ざんします。
「暗号化通信を改ざんする」ことで価値を生み出す点は、一見して情報セキュリティの常識から外れていますが、工夫を重ねることによって安全性・安定性ともに実用に耐えるサービスとして提供できるようになりました。
CoinLockerの画面
SNSアカウントお預かりサービス
コインロッカーは、SNSアカウントを「乗っ取って」、希望する期間だけアクセスできないようにするサービスです。
ロックしてほしいSNSアカウントのIDとパスワードを入力すると、プログラムが代わりにログインしてパスワードを変更します。
SNSのアカウントのログイン情報を入力するというセンシティブな行為に対して、重要な情報をすべて端末にのみ保管することでセキュリティ上の安全性を担保しました。自分の内側で決めごとをするだけでなく、外部プログラムを利用することでSNSデトックスに前向きになります。
Rulebookの画面
デジタル生活を管理する
ルールブックでは「やるべきこと」と「やるべきでないこと」を特定して、JAILERとMiddlemanと連携することで測定と介入を可能にします。
JAILERと連携することにより、日ごと週ごとに「やるべきこと」をどれだけやったかを正確に測定可能とし、Middlemanと連携することにより、「やるべきでないこと」をどれだけ抑えられたかを測定します。
RuleBookがデジタル依存の測定ツールとして特別な点は、単に測定するだけにとどまらず、介入を行って生活に変化をもたらすための起点となるところです。
3ヶ月の集中矯正
ヒアリング
問題意識を聞き出して矯正の対象を明確化して、一般的な設定の調節と当社のツール群で解決できるか検討します。追加の準備が必要な場合は、いったん期間を空けます。
環境の改変
当社のツールの導入、OSやサービスの設定変更などの必要な措置を行います。
変化の検証
1週間程度、予定した通りの生活に変化していくか、期待した効果が現れるかを検証します。
中間の検討
検証の結果を踏まえて、さらなる環境の改変を行います。
検証と検討の繰り返し
予定した通りにデジタル生活が変化していくか経過を見ながら、検証と検討を繰り返します。
最終レポート
3ヶ月のプログラム終了後も新しい生活習慣を定着させられるように、アドバイスを行います。
デジタル依存の症状は、環境への介入に伴って形を変えて現れます。お客様には、当社のツール群とオンラインコーチによる介入を通じて適切なデジタル生活の在り方を考えていただき、ご自身が自己決定していると納得できる落とし所を見つけていただきたいと考えています。
意思より環境
本プログラムの出発点は、「スマホを使いすぎて仕方がない」ことや「動画を見すぎてやめられない」ことの原因を、意志の弱さの問題にするのではなく、環境の問題にすることです。たとえばヘビースモーカーであれば、目の前に煙草があれば吸いたくなるものです。反対にどうあがいても煙草が手に入らない状況であれば、煙草を味わうことはできないでしょう。要するに人の行動はある意味では、意思の力うんぬんよりも、身の回りの環境に大きく左右されるという事実を重視します。理性の働きや意思の力が人間らしさの一部を構成していることは確かですが、大前提として人間は、与えられた環境に適応していく動物です。

2010年代に「デジタルデトックス」という言葉を聞いて人が想像したのは、「週末にスマホを持たずに田舎や大自然にお出かけをしてリフレッシュする」ような経験でした。これらは一つの娯楽体験として成立するにせよ、依存の対策としてほとんど無意味でした。あるいはスマホ依存を対策するためにアプリ上で仮想的な木を育てるといった試みも存在しました。これは仮想的な木を育てることを動機づけとして意思をコントロールできるという仮説に基づく牧歌的なアプローチでしたが、ニコチン依存症患者が週に2日だけ休憩しても意味がないことや、「アプリ上で木が育つから」という理由で煙草を我慢できないように、「スマホの使いすぎ」問題もこうしたアプローチでは解決できません。私達はデジタル依存の問題を、あくまで環境の問題であると割り切ります。
プライバシーと介入
デジタル空間の環境に関して踏み込んだ対策をするにあたって、私達はある領域を犠牲にします。それはプライバシーです。当社では「プライバシーは資産だ」を行動指針として掲げるように、私的な情報をあえて明け渡すことによって得られる利益をデジタル生活の矯正に活用するという方針を採用しています。たとえば「先延ばしを克服する自分監視アプリ」JAILER(ジェイラー)では、自分を映し出して匿名の他人に監視させることで自室に居ながら自習室にいるような強い緊張感を生み出します。また、「ネット依存を対策するフィルターストア」Middleman(ミドルマン)では、通常はクラッキング手法として用いられる中間者攻撃の状態を意図的に作り出し、通信を改ざんします。これにより従来では不可能であったモバイル通信環境への介入も可能になりました。

オンラインコーチ
本プログラムのオンラインコーチを代表して、当社代表の花房孟胤がご挨拶させていただきます。これまで自分自身の問題としてデジタル依存の問題に取り組み、JAILER、CoinLocker、Middleman等のサービスを制作してきました。
元来「人のこころ」に関心があり臨床心理士になるつもりで大学に進学しましたが、大学でプログラミングに熱中したため20代はWEBサービスをつくりながら情報技術を学ぶことになりました。仕事の性質上インターネットに触れる時間が長く、ネット依存の傾向が生じたことがきっかけとなって情報技術を使ってネット依存を対策するための個人的な取り組みを行ってきました。そうした経験を基にして2017年に株式会社デジタルデトックスを創業し、今日、デジタル生活矯正プログラムのあり方を模索しています。
来歴
2009年 東京大学文科三類入学
2010年 だれでも無料で受験勉強ができるサイト「manavee.com」開設(2017年閉鎖)
2011年 東京大学文学部人文社会学科心理学専修過程進学(2014年中退)
2014年 システム受託開発会社「株式会社モフヤマモフコ」創業
2017年 デジタル依存対策に取り組む会社「株式会社デジタルデトックス」創業
利用事例の紹介
3ヶ月の期間を通じて行うデジタル生活の矯正事例について、典型的な類型を紹介します。
まずはじめに、社会人大学院生や資格勉強中の方で、就業後や講義の後などの可処分時間の大半をYouTubeやTwitterで消化して自己嫌悪に苛まれている方が挙げられます。こうしたケースでは、YouTubeやTwitterなど娯楽サービスをMiddlemanによって制限するのと併せて、本来やるべき勉強などのタスクをJAILERで監視します。


もう1つ特徴的には、1日中自宅で作業をされている職種の方がいらっしゃいます。このグループでは、断続的に1日中作業に取り組まれており、その様子を終始、JAILERで監視することになります。また、午前2時頃まで作業を予約されるなど夜型の方が多いのも特徴です。


その他に目立つグループとして、もともとストイックな生活を送っておられる方で、その生活習慣をより強固にするため利用される方がいらっしゃいます。こうした利用主旨では、早朝5時ごろからの瞑想や読書をJAILERで見守ったり、夕方のヨガやエクササイズなど運動の監視を希望される方が多いです。

価格
3ヶ月
29,400円
オンラインコーチ
当社ツール群
1週間の間、無料でお試しいただけます。
参考